中目黒のいびき外来
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome, SAS)は、大きないびきを特徴として睡眠中に呼吸が一時的に停止する病気です。
十分な酸素を取り込むことができなくなるため、日常生活や健康にさまざまな悪影響を及ぼします。
具体的には、10秒以上の無呼吸や低呼吸(浅い呼吸)が1時間あたり5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上発生する場合に診断されます。
この病気は単なるいびきや寝不足の問題ではなく、放置すると高血圧や糖尿病、心疾患や脳卒中などの重大な合併症リスクが数倍高まるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
自分では気づきにくく、家族やパートナーから「寝ている間に呼吸が止まっている」と指摘された場合には、一度受診をお勧めします。
ロコクリニック中目黒のいびき外来の特徴
中目黒駅徒歩5分
駅チカのクリニックなので
通院に便利
夜間や休日も受診可能
平日夜22時、土日13時半まで診療受付。
在宅検査
簡易検査から精密検査まで
在宅で実施可能
アプリでサポート
CPAP療法の治療状況を
アプリで確認可能
LINEで予約
LINEでオンライン予約
WEB問診でスピーディな診療
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状
睡眠中の症状
大きないびき
SASの患者の多くは、非常に大きないびきをかきます。いびきは単なる音の問題ではなく、気道が狭くなり、正常な呼吸が妨げられているサインです。
無呼吸(呼吸停止)
家族やパートナーが「息が止まっている」と気づき指摘されることがあります。呼吸が止まると酸素不足になり、心臓や脳などいろんな臓器に負担がかかります
頻繁な覚醒
呼吸が止まるたびに脳が覚醒し、体が無意識のうちに呼吸を再開しようとします。そのため、本人は気づかないうちに何度も目が覚め、睡眠の質が著しく低下します。
起床時の症状
熟睡感がない
いくら寝ても「ぐっすり眠れた」という感覚が得られず、朝から疲れを感じることが多くなります。
頭痛や喉の渇き
低酸素状態による影響で、朝起きたときに頭痛がすることがあります。また、口呼吸が多くなるため、喉の渇きや痛みを感じることがあります。
日中の症状
強い眠気
睡眠が分断されるため、日中の強い眠気に悩まされることが多くなります。特に運転中や仕事中に突然眠くなることがあり、交通事故や作業ミスのリスクが高まります。
集中力や記憶力の低下
睡眠不足の影響で脳の機能が低下し、仕事や勉強のパフォーマンスが大きく落ちることがあります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因
SASの主な原因は、気道の閉塞や脳の呼吸中枢の異常です。大きく分けて、以下の3つのタイプがあります。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)
最も一般的なタイプで、喉や舌の周りの筋肉が緩み、気道が狭くなることで発症します。特に以下のような人に多く見られます。
肥満の人
首回りに脂肪がつくことで気道が圧迫される。
顎が小さい人
下顎が小さい、または後退していると気道が狭くなりやすい。
加齢による筋力低下
年齢とともに喉の筋肉が弱まり、気道が塞がりやすくなる。
中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)
脳の呼吸中枢が正常に働かず、呼吸の指令が適切に送られなくなるタイプです。心不全や脳疾患の影響で発症することが多く、OSASとは異なり、気道の閉塞が原因ではありません。
混合型睡眠時無呼吸症候群
OSASとCSASの両方の特徴を併せ持つタイプで、特に重症の方に見られます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査と診断
簡易PSG検査
自宅で行えるスクリーニング検査で、指先や鼻の下にセンサーを装着し、睡眠中の呼吸状態や血中酸素飽和度を測定します。得られたデータをもとに、無呼吸の頻度や低酸素状態の程度を評価します。
精密PSG検査
簡易検査で異常が見られた場合に実施します。1泊入院し、脳波・心電図・呼吸状態・筋活動などを詳細に記録するのが一般的ですが、時間の確保がむずかしい方も多く、当院では自宅で実施できる在宅精密検査を提供しています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法
CPAP療法
(経鼻的持続陽圧呼吸療法)
鼻に装着したマスクから呼吸に合わせて一定の圧力で空気を送り込み、睡眠中の気道の閉塞を防ぐ呼吸のサポート装置です。
無呼吸やいびきを大幅に減少させ、日中の眠気や疲労感の改善とともに高血圧や脳卒中など病気のリスクも減らすことができます。
機器の装着状況を、スマホアプリにより自分で確認することができます。
マウスピース療法
歯科で作成してもらい、気道を広げることで無呼吸やいびきを防ぎます。
軽症~中等症でCPAPの適応のない方に適しています。
生活習慣の改善
減量
肥満はSASの大きな原因となるため、食事や運動など生活習慣の改善による減量に努めましょう。
寝る姿勢の調整
仰向けで寝ると気道が塞がりやすく、横向きで寝ると症状が軽減されることがあります。枕の調整が有効なこともあります。
アルコールを控える
アルコールや過度の過労は筋肉を緩め、気道の閉塞を悪化させるため、就寝前の飲酒は避けることをお勧めします。
喫煙を控える
喫煙はのどの炎症を起こし、むくみにより気道の閉塞を悪化させるため、禁煙することをお勧めします。