わたし達は24時間365日、あらゆる救急患者に対応する、いわゆるエマージェンシー・ルーム(ER)で働いてきました。 しかし、急な発熱や体調不良、怪我(打撲や骨折)や火傷など、夜間や週末に救急病院を受診していいか分からない、それほどではないが困っている、そんな患者さんが沢山いらっしゃることが分かりました。そんな時に受診していただくのが 我々が提供する『アージェントケア』です。 日常的な怪我や応急処置に対応し、その後の傷のフォローも行います。また傷の程度や必要に応じて専門医療機関にご紹介します。当院ではレントゲン及び超音波検査による損傷評価が可能ですが、当院2階の関連施設『LOCO SCAN』ではCTおよびMRIによる画像検査も可能ですので安心してご受診ください。
熱傷・創傷処置
転倒や交通事故による擦り傷や打撲、包丁や文房具などによる切り傷、爪の怪我、熱湯などによるヤケドを負った場合には速やかにご受診ください。
縫合の必要のある傷は時間が経過すると(半日〜1日程度)感染リスクが高めるため縫合することができず、痕に残りやすいことがあります。
必要に応じて画像検査や縫合など適切な処置を行い、自宅での正しい処置方法や傷がきれいに治癒するための最善の方法をお伝えします。
陥入爪・巻き爪
爪の先端部や側面が爪周囲の皮膚に食い込んだ状態を指し、進行すると強い痛みとともに炎症や感染を併発し赤く腫れて痛みが悪化することがあります。靴による圧迫、深爪習慣、遺伝的要因、スポーツや長時間登山などの習慣性、体重増加、爪白癬(水虫)などが原因と言われています。
感染が明らかな場合にはまず抗菌薬による治療を行います。
当院での治療には、正しい爪の切り方や生活習慣上の注意に加えて、1)テーピング法(簡易的)、2)ガター法(食い込み部をチューブ保護)3)ワイヤー矯正(時間かかるが侵襲なし)、4)手術法(根治的で速やか)などの選択肢がありますので、お困りでしたらまずはご相談ください。
粉瘤(アテローム)切除
粉瘤(ふんりゅう)とは垢や皮脂などの老廃物が皮膚の内部に溜まることでできる良性腫瘍のことで、袋状に発達します。
原因は明らかではなく再発が多いのが特徴で、根治治療には手術によって袋ごと摘除することが必要です。
赤く腫れて痛みが強い場合には「感染性粉瘤」と呼ばれ、まずは切開排膿や抗菌薬による治療を行います。感染を繰り返している場合には袋が脆くなって完全に取りきれず再発しやすくなります。
当院でも顔面の粉瘤やサイズの大きな病変以外は摘除可能ですので、ご相談ください。