花粉症外来2021

 In コンセプト, ニュース, 内科

今年も春のスギ花粉の時期がやってきました。仕事や日常への影響も大きく悩んでいる方も多いと思います。特に今年の花粉症の注意点は、新型コロナウィルス感染症を踏まえて以下の2点に集約されます。

1)鼻水や咳の原因となることで、新型コロナウィルス感染症との区別が付きにくく、周囲からも不安な目で見られやすい。時に嗅覚障害を合併することがある。

2)目をかくことで、結膜からのウィルス感染を来すリスクが高まる。

上記の観点からも、今年はスギ花粉の飛散が強まる前に早めに治療を開始することをお勧めします。

今年は飛散情報からは例年通りの飛散量(昨年は少なかった)ですが、元々感染対策でみんながマスク徹底していること、外出の機会が少ないこと、などを受けて症状が出にくい側面も指摘されています。

当院では舌下免疫療法を含めた花粉症外来を行なっておりますので、ぜひご相談くださいませ。

【症状】

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血、流涙 など

・室内にいると症状が出やすい →ハウスダストやダニ、動物の毛などを疑う

・屋外に出ると症状が出やすい、毎年決まった時期に症状が出現する →花粉症を疑う

 

【原因・種類】

通年性アレルギー性鼻炎:ダニ・ハウスダスト・動物の毛など
(アレルギーの原因である物質(アレルゲン)が一年中ある場合)

季節性アレルギー性鼻炎:スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカバなど
(アレルゲンが季節的に飛散する花粉の場合)

 

【検査】

・鼻中好酸球検査(当院では実施できません)

・特異的IgE抗体検査(採血検査)

 

【治療】

花粉症の治療は花粉飛散期よりも早期(2週間程度)に開始することで、シーズン中の症状を軽減することができます。

・内服薬(抗ヒスタミン薬、漢方薬、その他)

・点鼻薬

・点眼薬

・舌下免疫療法(下記)

(手術療法は当院では行なっておりません)

 

【当院で行なっている舌下免疫(減感作)療法】

シダキュア(スギ花粉舌下錠)

ミティキュア(ダニ舌下錠)

※実際に上記治療を実施するかどうかは、ご来院いただき医師と相談のうえ決定させていただきます。

 

【セルフケア】

・花粉症情報に注意する

・飛散の多い日の外出を控える

・飛散の多い時は窓、戸を閉めておく

・外出時にマスクやメガネを使用する

・帰宅時には、衣服や髪をよく払ってから入室し、洗顔・うがい・鼻をかむ

・掃除を励行し、空気清浄機を使用する

・表面がケバケバした毛織物のコートなどは避ける

出典:的確な花粉症の治療のために(第2版)

 

【花粉症、アレルギー性鼻炎に関連するリンク集】

アレルギーに関する情報サイト「アレルギーi」(ソノフィ)

花粉症の症状に悩む人たちの情報サイト|「花粉症ナビ」(協和発酵キリン)

アレルゲン免疫療法ナビ(鳥居薬品)

東京都福祉保健局「東京都アレルギー情報navi」

環境省花粉観測システム「はなこさん」

花粉症一口メモ2019年度版

Recent Posts
お問い合わせ

ロコクリニックへのご意見などございましたら、メールにて受け付けております。

Not readable? Change text. captcha txt